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Thursday, June 14, 2007

ナターシャの歌に GIDEON'S DAUGHTER

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出演は、「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」の幽霊船の船長役や、新作「あるスキャンダルの覚え書き」のビル・ナイと「プラダを着た悪魔」のエミリー・ブラント。
各界のVIPたちから絶大な信頼を得る一流コンサルタントのギデオン(ビル・ナイ)。仕事人間である彼は家族を顧みず、十分な看病もできないまま病気の妻を亡くしていた。以来、一人娘のナターシャ(エミリー・ブラント)との仲は険悪に。ビジネス面では順風満帆でも、プライベートでの悩みは尽きないでいた。
そんなある日、高校卒業後、南米へ旅立つことをナターシャに告げられた彼は猛反対。2人の関係はさらに悪化し、ギデオン自身も仕事に意味を見出せなくなっていく。
そんな中、ギデオンは息子を交通事故で亡くしたステラ(ミランダ・リチャードソン)と出会い交流を深める。
癒しを手に入れるが、彼に新たな試練が…。

ナターシャが卒業式で歌うシーンがとても印象的。
その曲は、フランス人作家ジョルジュ・シムノンの娘、マリー・ジョーが25歳で自殺する前に、溺愛する父に向けて、「ひとつだけ覚えていて欲しい、私はあなたの恥ではない」と歌う歌なのですが、この曲を歌うエミリー・ブラントの冷たい、でも強い想いをうちに秘めた表情が心に響きました。
崩壊する家族を描いた作品は、『アメリカン・ビューティー』や『アイス・ストーム』などたくさんあって、『ナターシャの歌に』もそのひとつであるわけですが、前者が何かこれといった理由があるわけでもなく、漠然とした虚無感によって、お互いに無関心なることで、家族がじわじわと崩壊していくのに対して、『ナターシャの歌に』の父娘がうまく行かないのは、決定的な理由があるのです。
それは、母親が病気で苦しんでいるときに父は家庭を省みず、娘はひとりで母の最期を看取った、という出来事で、それ以来娘は父を許すことができず、父に対して非難したり干渉したりすることもないかわりに、心を閉ざしたままでいる。
高校卒業を機に、すこし距離を置いてゆっくりと父との関係や、自分の気持ちに向き合いたい娘に対して、娘を手放したくない父親。
根っこでは気持ちはお互い同じ方向にあるのに、想いの強さやスピードが異なるために、うまくいかないというのが見ていて切なかった。
ラストは、なんとなくハッピーエンドみたいな形で、わりとあっさりと終わってしまうところがすこし残念ですが、全体的に良い作品だと思いました。
7月23日に再放送されるようです。

WOWWOW作品紹介⇒http://www.wowow.co.jp/drama/natasha/

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